永遠のマザー・コンプレックス



冬の日の寒い朝

冷たくなった小さな頬を

優しく包んでくれた

その手の温かさは

この上なく心地の良い

目覚めをもたらした

それはまるで

私がこの世に生まれたときを

思い出させるような

祝福の鐘が鳴り

存在自体を祝われた

そのときを蘇らせるような



私を再びこの世に

「生む」ことができるのは

世界でたったひとりの

母だけなのだった